鎌倉クラフトジン露の誕生秘話 vol.7
最初のボトルが自宅に届いた
沼津蒸留所の小笹社長からボトルの発送・到着日を打ち合わせていた。「一度に360本、18箱(20本入/箱)はさすがに大変ですよね」電話口から聞こえる社長の笑い声に、私も思わず笑ってしまう。配送業者の搬入経路、置き場所のスペース等、すべてを計算しなければならいことが頭をよぎる。どこに並べ、どの順番に開けるか。そして当日、配送業者のドライバーが慎重に下すダンボールを見た瞬間、胸の奥が熱くなった。ダンボールに貼られた送り状に見慣れた「露」の文字が印字されている。「やっとここまで来たか・・・」。

露のボトルネックのシールにはシリアルNoが入っている。実はどのNo.が誰の手に渡ったかを記録している。若いNo.から順番に手渡していきたい。しかし、ダンボールを開けないとNo.がわからない。仕方ない。すべて開けて順番に並べた。時間はかかったが、不思議と疲れは感じなかった。