露に合う料理 ~ vol.11
【 お花見ちらし寿司 】
日本の桜の開花は特別だ。年に一回限りの開花予想。担当の気象予報士の苦労がうかがえる。3月19日、東京のソメイヨシノが開花した。平年より5日早かったという。あと数日で満開の桜が各地で楽しめるだろう。
春のやわらかな光が差し込むころ、食卓にもまた季節が訪れる。料理研究家・近藤有里恵さんが手がけるのは、彩り豊かなお花見ちらし寿司。一つひとつの素材に丁寧に向き合い、春の気配をそっとすくい上げるように仕立てられた一皿だ。そのやさしい味わいに寄り添うのが、鎌倉の水で仕上げた露。華やかでありながらも凛とした余韻が、ちらし寿司の繊細な旨みを引き立て、口の中で静かに春を重ねていく。人の手と季節が織りなすひととき。露とともに味わう、穏やかな春の食卓を。

☆材料 (2〜3人分)
・米 … 2合
・米酢 … 30ml
・塩 … 4g
・砂糖 … 15g
・菜の花 … 1/2 束
・酢蓮 … 50g (ティースプーン1杯の塩を入れた茹で火を通し、寿司酢(分量外)につけて作る)
・桜の塩漬け … 花8〜10個、葉2〜3枚
・卵 … 1個
・焼き鮭… 1切れ
・蒸し海老 … 小8尾
☆作り方
準備:塩漬けの桜の花と葉は水につけて塩分をとっておく。
1. 米酢、塩、砂糖を分量どおりに混ぜあわせる。
2. お米の0.8倍の水でごはんを炊く。十分に蒸らしたら飯台へ移し、1を回し入れ切るように混ぜる。
3. 錦糸卵を作る。ボウルに卵を割り入れてほぐし塩ひとつまみ(分量外)を加えて混ぜ合わせる。
フライパンに薄く油を引いて薄く両面を焼いて細切りにする。
4. 菜の花は塩を入れた湯で軽めに茹でて冷水でしめ、5㎝程に切っておく。
5. 水にさらした桜の葉をみじん切りにする。
6. 酢蓮は薄切りにしておく。
7. 焼き鮭は骨を取ってほぐしておく。
8. 2に4、5、6、7を混ぜ、3の錦糸卵と蒸し海老、桜の花を散らす。
